令和3年農林水産委員会(三好委員)
- ◯質疑(三好委員) 林業・木材産業等競争力強化対策事業についてお伺いします。
林業・木材産業等競争力強化対策事業においては、間伐材等の生産のための路網整備や高性能な林業機械の導入を支援するとのことでありますけれども、木材の国際競争力強化のためには、現場での生産性向上が不可欠でありますので、大変効果的な取組であると思っています。
一方で、最近、伐採跡地が目につくことが多くなってきておりまして、伐採や搬出のために斜面を削って作業道を造ることで、これが山腹の崩壊を招いているような箇所も見受けられて、実際に地元の方からそういった御相談を受けたこともあります。そこで、県としてはこうした現状をどの程度把握し、また認識しているのか、お伺いします。
- 2:◯答弁(林業課長) 森林の伐採時におきましては、森林法に基づく手続といたしまして、伐採事業者等から市町に対して届出がされることとなってございまして、適切な森林伐採が行われていないと思われる際には、県に対して速やかに情報提供を行うよう、会議等を通じまして市町に対して働きかけを行っているところでございます。これにより現時点で把握ができているものにつきましては、天然林の伐採時に整備した作業道が崩壊した事案でございまして、いずれも県が作成しております広島県森林作業道実施基準に基づいた整備がなされていない状況にあったものと認識しているところでございます。
- 3:◯質疑(三好委員) 県では年間木材生産量40万立米を目指すということで、あと一歩だとお聞きしていますけれども、先ほど言われた、施業内容に問題がある事業地も、これに比例して増えてきている可能性もあるのではないかと思います。県が支援している事業地かどうかにかかわらず、やはり安全・安心のためには対策を講じていく必要があると思いますけれども、現在の対応状況と今後の方針についてお伺いします。
- 4:◯答弁(林業課長) 森林資源の循環利用の確立に向けましては、現地条件に応じた作業道等の作設を行うなど、林業形態による適切な伐採行為の実施が重要であると考えているところでございます。このため、まずは林業形態に対しましては、適切な伐採行為を行うための伐採作業や作業道の開設に関する考え方をまとめましたガイドラインの作成、それから、法令遵守を呼びかけるチラシの配布などを行っております。市町に対しましては、まとまった伐採が行われている市町との対策強化に向けた検討会の実施や、市町村森林整備計画の対策強化に向けた規定を定めるよう働きかけを行うなど、適切な森林伐採に向けた取組を行っているところでございます。
また、小規模林業経営者に対しましても、安全性を確保する設計に必要な知識や技術力の習得を目的とした研修などの支援を行っているところでございます。さらに、国におきましても、今後、伐採終了時の確認、指導等の機会を確保する必要から、制度改正を含めた対策強化に向け、検討が行われているとも聞いているところでございます。
こうした動きを見据えながら、引き続き市町と連携して、適切な森林伐採が行われるよう取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。
- 5:◯要望(三好委員) 日本は2050年にカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を宣言して、今後、森林資源の循環利用がますます重要になってくるわけであります。本県が5年後に目指している森林資源経営サイクルの構築の実現に向けて、生産基盤を充実させて、森林整備の推進に取り組むとともに、不適切な森林伐採による環境破壊を招かないよう、国や市町との連携をしっかりと強化して取り組んでいただくことを要望します。
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