令和6年度予算特別委員会(第3日)質疑(三好副委員長)手話言語の普及や障害の特性に応じた意思疎通手段に関する条例について

  • 質疑(三好副委員長) 皆さん、こんにちは。自民議連の三好良治でございます。今次定例会予算特別委員会におきまして、質問の機会を与えていただき、委員長をはじめ、皆様に感謝を申し上げます。それでは、早速、質問に入らせていただきます。
     初めの質問は、手話言語の普及や障害の特性に応じた意思疎通手段に関する条例について、条例を制定する意義と目指す姿についてお伺いいたします。
     手話言語の普及や、障害の特性に応じた円滑な意思疎通の促進については、障害者団体等を通じて、以前から条例の制定を求める声が強く、県においても、国や他県の動向を踏まえつつ、条例化に向けた調査・研究を行ってこられたと認識しています。
     全国では、既に40の都道府県で手話言語条例が制定されており、また、今年11月には、日本で初めてとなる、聴覚障害者の国際的なスポーツ大会であるデフリンピックが開催されることもあり、本県においても、条例制定を求める機運が一層高まっていると感じています。まさに今こそ、条例を制定する絶好のタイミングではないでしょうか。
     我が会派としても、知事に対し、積極的な対応を求める中、私自身も、昨年2月の定例会におきまして、条例の制定に向けた具体的な準備作業に入るべきであるとの質問をさせていただきましたが、その際、知事からは、今後、有識者や関係団体、市町等からの意見聴取や、障害者施策に関する調査審議等を行う附属機関への諮問を実施し、検討を進めていくと答弁いただいたところであります。
     このたび、そのための検討会議が設置され、条例制定に向けた本格的な検討に入られるとお聞きしています。
     そこで、まず、条例を制定する意義や、条例制定によって、どのような社会を目指していくのか、改めて、県の考えと知事の意気込みをお聞かせいただきたいと思います。
  • 83:◯答弁(知事) 障害のある方への情報保障につきましては、県においては、これまでも、障害の特性に配慮した意思疎通支援や情報取得に係る取組を行ってまいりましたが、令和4年に障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律が施行され、さらなる環境整備等の取組を進めることが求められている状況でございます。
     また、手話言語に関しましては、独自の言語体系を持つ独立した言語であることなどの理解が十分に得られているとは言えないといった課題があるため、手話言語に関する理解の促進を一層進める必要があると考えております。
     これらを踏まえ、県といたしましては、条例の制定を通じて、あらゆる障害特性に応じた様々な意思疎通手段の推進や、手話言語の理解促進や普及等の施策の推進などの取組を確実に進め、障害の有無にかかわらず、誰もが安心して暮らせる共生社会の実現を目指してまいりたいと考えております。
  • 84:◯要望・質疑(三好副委員長) 今、知事から大変前向きな決意をお聞かせいただきました。条例を制定して、現状の認識とこれからの取組を広く県民の間で共有していくということは、本当に大切なことだと思います。改めて知事のこのたびの御決断に心から敬意を表したいと思います。
     先ほどお話もありましたけれども、手話でありますが、手話は言語であるということを、ぜひこの条例の中に入れ込んでもらいたいと、関係団体の皆さん方から強くお聞かせいただいています。
     私自身、見識不足でなぜそこにこだわるのか、当初よく分からない部分もあったのですが、お話を聞く中で、同じように見えても手話には幾つかの種類があって、それぞれ文法も、単語も、語彙も違う、方言まである、まさに言語なのです。この言語をこれまで利用制限されてきた時代がある、こういう歴史背景もあるということをお聞きいたしました。誰もが、自分が使う言語をしっかりと守りたいと、保障してもらいたいという思いを持つのは当たり前でありますので、この思いもしっかりかなえていただきたいと思います。また、手話だけではなくて、指文字や点字、要約筆記であったりと、いろいろな情報伝達手段があります。これらをしっかりと確保できますよう、県の引き続き前向きな取組をお願いいたしまして、次の質問に入らせていただきたいと思います。
     次に、条例制定に向けた検討状況と今後の見通しについてであります。
     2月14日に開催されました生活福祉保健委員会において、具体的な検討を進める検討会議を設置し、今年11月に開催されるデフリンピックまでに制定を目指すとの説明があったところです。
     そこで、条例化に向けたこれまでの検討状況と今後の見通しについて、健康福祉局長にお伺いいたします。
  • 85:◯答弁(健康福祉局長) 条例につきましては、仮称ではございますが、手話言語の認識の普及を目的とする広島県手話言語条例と、障害者の円滑な意思疎通や情報の取得利用の促進を目的とする広島県情報コミュニケーション条例の2つの条例制定について、検討を行っているところでございます。
     具体的には、国で検討が進められている手話に関する施策の推進に関する法律案やその他の関係法令、策定済みの自治体条例などを研究しつつ、本県での条例の必要性や方向性の検討、関係団体との意見交換を進めてまいりました。
     このたび、条例の制定に向けまして、有識者や関係団体などで構成する検討会議を設置し、本日、その1回目を開催することとしております。
     県といたしましては、今年11月に開催されるデフリンピックまでの条例制定を目指し、当事者や関係団体等と丁寧かつ慎重に議論を重ねながら、共生社会の実現につながる条例案を取りまとめてまいります。
  • 86:◯要望(三好副委員長) 今日、まさに第1回目の会議が開かれるということでありまして、当局におかれましては、これまでいろいろな御労苦があったと思いますけれども、改めて、これまでの御努力に感謝を申し上げたいと思います。
     先日、ある女性の方と意見交換をさせていただく機会がありました。その女性は聴覚障害者で2人の子供を育てるシングルマザー、その2人のお子さんも聴覚障害者ということでありました。私に伝えられたのは、自分は病気がちでもあるし、恐らくそう遠くないときにこの子たちを残して先立つことになるのだろうと。大したものを残してあげられなくて本当に申し訳なく思っていると。そのときにこの条例ができれば、あなたたちがこれから生きていく広島は、あなたたちのことをずっと思ってくれているよと、誰も無視してないよと、このことを伝えられる。私たちにとってはこういう思いを伝えるというのは大変大きいものを残すことになるのだということを伝えていただいて、私も胸がまた熱くなったところであります。
     たくさんの方が期待しておりますので、ぜひ知事におかれましては、これから広く声を集めていただいて、11月に向けて、内容の濃い条例案を取りまとめていただきますよう御期待いたしまして、質問を終わらせていただきます。

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