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広島県議会議事録
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令和3年度予算特別委員会(第4日)(三好委員)県のコロナ対策施策マネジメントに関するPDCAサイクルについて
- ◯意見・質疑(三好委員) 皆様こんにちは。自民議連福山市選出の三好良治でございます。質問の機会を頂きまして、森川委員長をはじめ、狭戸尾、鷹廣副委員長、そして、先輩、同僚議員の皆様に感謝をいたします。
まずは、もう丸2年であります。新型コロナウイルスとの闘いの中で、県民の私たちの命を現場の最前線で守ってくださっている医療従事者の皆様、そして一丸となって感染対策に御協力いただいている県民の皆様に感謝を申し上げます。そして、知事をはじめ、県職員の皆様方の御努力に改めて敬意を表する次第であります。
さて、来年度予算案において、県は新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業費として約781億円を計上されております。これまでの累計額は5,077億円に上るということで、大変に大きい額であります。私たちは、これらを確実に成果へ結びつけ、感染拡大防止はもちろんのこと、アフターコロナにおける県経済の回復へ向け、しっかりとその道筋をつけていく重大な責任があると思っています。
今次定例会におきましても、県のコロナ対策施策マネジメントに関する質疑がありましたけれども、知事からは、引き続きPDCAサイクル、計画、実行、評価、改善をしっかり回して最善を尽くすという御答弁もあったところであります。私も、今こそ、知事がずっとこれまで言ってこられた、PDCAサイクルを最大限スピーディーに、そして力強く回していくという思いをいかに県庁職員全員がしっかりと共有していけるか、大変重要な時期だと思っています。
そういう目で見たとき、現状としてこのCの部分、すなわちチェックについてですが、これまでに講じてきた取組内容や施策効果が体系立ててチェックされ、その後の計画に反映されてきたのか、私はこの振り返るという姿勢が弱いのではないかと感じています。
確かにこれまで、感染症拡大防止協力支援金の給付内容や対象範囲をはじめ、いろいろな事業の執行に当たりその都度見直しが行われ、改善もされてきた実績を考えますと、各部局レベルでは、不断のチェックが行われているのだとは思いますが、そのプロセスが表に見えないまま、その都度修正が行われているため、私は、単に間違いの修正といったレベルに終わってしまっているようにも感じてなりません。本来は、このようなことにならないように、検証から改善、そして計画や事業への反映というPDCAサイクルを見える形で回していくことが、知事の言われる施策マネジメントではないかと思います。
実際に私たちも、個別の事業に対して評価や要望を申し上げることがあっても、体系化された部局別の検証内容の提示を受け、委員会等で審査をした記憶はありません。現場の職員の方々からは、日々コロナと闘う中で振り返る余裕はない、そういう声が聞こえてきそうですが、コロナ対応も3年目を迎える今、これまでの見直しから得られる反省点や改善点が、即、今後の事業展開を軌道修正させ、自信を持って事業を推進することへつながるものと確信いたします。
体系立った検証を行い、パンデミックごとにワクチン接種やPCR検査の実施状況、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の内容、医療の逼迫状況等の分析がなされ、具体的な検証事例を通して課題や問題点を浮き彫りにし、積極的に今後の取組へつなげようと、今、多くの自治体がPDCAサイクルを回す努力を始めています。
今こそ、一呼吸することなく、知事の提唱されたPDCAがもっと見える形で回されることを期待いたします。今やるか、先送りにするか、知事の御判断をお聞きしたいと思います。
そこで、来年度予算の執行に当たり、PDCAサイクルを強力に回し、コロナ対策に関わる各取組の事業効果をさらに高めるため、これまでの県の事業に対する検証を行うことについて、知事のお考えをお伺いいたします。
- 74:◯答弁(知事) 新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、その時々の様々な変化に対して、時期を逃さずスピード感を持って対応することが重要と考えており、県として実施が必要であると判断した対策に遅れが生じることがないよう、その時点で収集し得る限りの情報を基に、事業内容の検証を行い、必要な改善を加えた上で、施策として組み立てているところでございます。
具体的には、令和2年9月に設置した情報分析センターにおける、積極的疫学調査等で得られた感染情報の分析結果に基づいた感染防止対策の実施や、数度にわたる感染の波で得られた知見や変異株の特性、ワクチン接種の効果などを踏まえたシミュレーションによる入院医療機関や宿泊療養施設の計画的な確保、感染拡大の状況に応じた、積極的疫学調査を担う保健所業務体制の強化、営業時間短縮や休業に伴う協力支援金の全国に先駆けた早期給付の実施と速やかな給付に向けた審査事務体制の充実、状況変化に迅速かつ的確に対応するための新たな担当部署の設置など各分野において必要な改善を行いながら、より効果的と考える対策に取り組んできたところでございます。
一方、施策及び事業の進捗状況や社会環境の変化を把握し、これらを踏まえた課題等の点検を行い、改善を要する場合には、迅速かつ柔軟に、取組内容を見直していくことが、PDCAサイクルによる施策マネジメントの基本であると考えており、今般の新型コロナウイルス感染症に対する本県の対応につきましても、取組の内容とその実績や効果等について検証を行い、そこから新たな知見や改善の方向性等を明確にしていくことは必要であり、非常に重要なことであると認識しております。
こうしたことから、今後、感染状況が一定の収束を見せた段階で、新型コロナ対策の全体を通した検証と総括に取り組んでまいりたいと考えております。
- 75:◯要望・質疑(三好委員) 前向きな御答弁ありがとうございます。検証結果を明確に示すという御答弁であったと思います。今すぐ難しいという趣旨もあったのですけれども、これは何年もたってやってもなかなか忘れてしまっているものですから、来年度事業執行に向けて、できる限り早く取り組んでいただきたいと思います。
本来であれば、昨年秋、知事選挙のときに、こうしたものがテーマになって、もっと議論されるべきだったのでしょうけれども、コロナ禍ということで、そうもいかなかったところもあろうと思います。圧倒的な信任を受けて、知事は4選目を果たされたわけでありますが、だからこそ、丁寧な取組が必要だと思っています。今朝の審議でも、山木委員から、酒類の提供自粛に関する検証をすべきだという話がありました。県の下した判断は、決まってしまったら私たちは従わざるを得ないわけであります。ぶれずにやっていくことは、県の大切な姿勢ですが、もう一つ大切なことは、やはりしっかりやった後に、どうだったのか、よかったことはよかった、そうではなかったことについてはしっかりとそれを発信していくことが御協力いただいた方への報いになると思いますし、また協力をいただくことにもつながると思います。しっかり取り組んでいただきますよう要望いたします。
その上で、次に、実際の検証作業をやっていくと今おっしゃっていただきましたので、これについてお伺いしたいと思います。
検証のポイントを私なりに考えますと、すぐに思いつくだけでも、例えば、感染拡大防止対策の観点では、保健所設置市との情報共有の在り方、一部の飲食店を対象とした酒類提供の自粛要請の効果、家庭での感染防止に向けた効果的な対策、ワクチン接種の円滑な実施、必要な病床、宿泊療養施設の確保、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金の活用等についてなどが挙げられると思いますし、また地域経済対策の観点では、感染症拡大防止支援金の在り方、県産品の販路拡大に関わるECサイト事業の効果など、いろいろ挙げられると思いますけれども、実際にこれらの検証に入っていこうと思いますと、大変多岐にわたりますので、思いつきで行うと収拾がつかなくなってしまうと思います。
私は、こうした検証を進めるに当たっては、まず、成功、失敗といった感情が先行し、個人攻撃になるようなことは絶対避けなければならないと思いますし、併せて、議論の結果、成果が得られるテーマと、逆に成果が得られないテーマをしっかりと選別していくことも大切な下準備だと思います。さらに、具体的な検証方法やスケジュール等をあらかじめ明確に示しておくことも重要だと考えます。
こうした建てつけを行った上で、合意を得た上で、そのプロセスをしっかりと見える化することが、大変重要であります。山は登るときよりも下りるときのほうが難しいと言いますが、積極的に検証作業を進めることにより、その結果が来年度以降の具体的事業へ確実に反映されますとともに、こうした取組が必ずや今後の出口戦略へつながるものと確信いたします。
そこで、今後の検証を進める上で、組織体制やテーマの設定、具体的な検証方法と事業への反映方法など、あらかじめそのプロセスを明確に示すべきと考えますが、具体的にどのような工夫をし、どのようなスケジュール感をお持ちであるのか、お伺いいたします。
- 76:◯答弁(知事) 新型コロナウイルス感染症対策に係る検証につきましては、本県がこれまで行ってきた実務的な対応に対する検証と国、県、保健所設置市にわたって取り組んできた国全体としての対応や法制度を含めた仕組みに対する検証の2つの視点で検証を行っていく必要があると認識しております。
このうち、本県の実務的な対応に対する検証につきましては、幅広い積極的疫学調査やPCR検査の集中実施、外出や移動の自粛とともに、飲食店等の休業・時短要請等による人流抑制、休業や営業時間短縮に伴う協力支援金、感染拡大の影響を受ける事業者等への事業継続や雇用維持に向けた取組などに関して検証を行い、次なる感染症にも適切に対応できるよう、取組内容等を整理するとともに、本県の新興感染症対策の基本となる、新型インフルエンザ等対策行動計画の見直しにも取り組んでまいります。
次に、国全体としての対応や仕組みに対する検証につきましては、首相の諮問機関である地方制度調査会におきまして、国と県、市町の役割分担等の検証が予定されていることから、その動向を注視しつつ、全国知事会とも連携しながら、取り組んでまいりたいと考えております。
これらの検証に当たりましては、具体的な検証方法や実施スケジュールなどにつきまして、節目節目で、議会へ御報告しながら進めてまいりたいと考えております。
- 77:◯意見・質疑(三好委員) 前向きな御答弁ありがとうございました。議会にも報告をいただけるということでありますので、私たちもしっかり議論していきたいと思っています。既に、全国知事会におきましては令和2年度、令和3年度、報告が出ておりますし、また自治体におきましても、横浜市、神戸市、また都道府県においても、福岡県、岐阜県といったところが検証作業を進めていっておりますので、広島県もしっかりとしていただきまして、私たちもその議論にしっかりとコミットしていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
次の質問は、ウイズコロナ、アフターコロナに向けた観光プロダクトの開発促進についてお伺いしたいと思います。
第五波が収まった昨年の秋には、やっぱ広島じゃ割も始まり、いよいよGoToトラベルも再開が見えてきたと思われた矢先でありました。オミクロン株という新たな変異株の出現によって、あっという間にその期待も夢散してしまいました。もう耐えられない。そういった観光関連事業者の方々の悲痛な声を私もたくさん聞かせていただいています。
こうした中、県においては、令和3年度に新しい生活様式に対応した、観光客に対して価値があり、熱狂でき、また来たいと思ってもらえる、そんな広島県ならではの、新しい魅力ある観光プロダクトの開発にチャレンジする事業者を支援すべく、観光プロダクト開発促進事業を行ってこられました。長く我慢を強いられている観光関連事業者にとっては、失われた観光需要を少しでも取り戻し、地域に活気をもたらす契機になると、私の地元でも、事業者の方々が希望を持って検討を進めてこられている姿を私も傍らで見させていただいてきました。
しかし、現実問題として、コロナ禍で会議が開けなかったり、協議の場が先延ばしされたりと、物理的な要因で開発が間に合わなかったケースもあったと伺っています。これは、県内の各地域においても同じではないかと思います。今こそ準備をするときだと分かっていながらも、なかなか思うように事が運ばないという現状にもしっかりと御配慮いただいて、観光立県を掲げる我が県であります。ぜひ、令和4年度においても、引き続き、この事業に取り組んでいただきまして、まん延防止等重点措置もおととい解除され、いよいよこれから本格始動する観光関連事業者を強力に御支援いただきたいと思います。
そこで、観光プロダクト開発促進事業について、令和3年度における取組の評価と、令和4年度の取組推進に向けてどのように事業者をサポートしていくのか、併せて知事にお伺いいたします。
- 78:◯答弁(知事) 観光プロダクト開発促進事業につきましては、これまでの取組に加えて、今年度から新たに、異業種を含む幅広い事業者によるネットワークを強化するためのプラットフォームを創設し、300を超える事業者に参画いただき、専門家のアドバイスなどを得ながら県内各地で観光プロダクトの企画・開発を進めてまいりました。
こうした中、プラットフォームに参画している事業者からは、今年度、コロナ禍における制約の中で、思うようにプロダクト開発の取組が進められなかったという声や、今年度交流のあった異業種とも連携して、新たな観光プロダクト開発に取り組んでいきたいといった意見などを伺っているところでございます。
来年度におきましても、補助金を活用した事業者のプロダクト開発支援のほか、テーマ別のセミナーや交流会の定期開催などによる異業種を含む事業者間連携のさらなる促進や複数分野の専門家の配置などによる事業者へのより細やかなアドバイスの提供などの、プラットフォームを活用した新たな工夫も行いながら、県内各地域における観光プロダクト開発を行う事業者の取組をしっかりと支援してまいりたいと考えているところでございます。
- 79:◯要望・質疑(三好委員) 来年度、さらに事業を拡充してやっていただけるという大変前向きな御答弁いただきましてありがとうございます。
各地域においても事業者の方々、そして場合によっては、地域の方々も一緒になって新しい観光プロダクト開発が進んでいくのだろうと思います。その際、私も実際に地元でいろいろと相談を受けることが多かったのですが、一つプロダクトをつくろうと思いますと、例えば公共施設、公共土木施設では、行政の方との協議が要る、川や海だと、漁業者の方々との交渉が要る、文化財だと、行政だけではなくて、保存会の方々との取決めがあったりと、これまで扱ってないようなことを事業者の方々もしっかりやらないといけないということで、心が折れそうになりながらも頑張っておられるところを見させていただきました。
先ほどもお話がありましたけれども、専門家等々派遣していただけるそうでありますが、そういった細かいところもしっかりきめ細かく御支援いただいて、ちゃんとしたプロダクトができていく過程を一緒につくっていただきたいと思っていますので、何とぞ寄り添っていただくという姿勢で、来年度も事業に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。
次に、福山市と連携した観光客の周遊促進についてお伺いいたします。
今年8月に築城400年を迎える福山城について、福山市では、平成29年度から福山城築城400年記念事業を実施しておられます。ちょうどパネルがあるので使わせていただきます。(パネルを示す)
ちなみに、このパネルは福山市からお借りしてきたものですが、先日の2月21日、福山市と映画「ザ・バットマン」の舞台である仮想都市でありますけれども、ゴッサムシティーが友好都市提携を結んだとの発表があり、今大変大きな反響を呼んでいます。福山城が位置する場所は、もともとコウモリ山と呼ばれており、コウモリをモチーフとしたバットマンのマークと、福山市の市章がよく似ていると、以前から話題になっていました。いろいろな御判断もあったのだと思いますが、これまでない斬新な発想で、福山市、そしてこの広島の名前も全世界に発信していただく機会をつくっていただきました枝広福山市長をはじめ、関係者の皆様方に、福山市民、そして県民の1人として感謝を申し上げます。こうした取組が福山城築城400年記念事業の成功に向けた大きな起爆剤になることを、まずもって期待するところであります。
さて、福山城の歴史をひも解くと、明治6年には廃城令による取壊しの危機に瀕し、昭和20年の福山大空襲では、一部を残して消失するなど、幾度も苦境を迎えた福山城ですが、その苦境を支えたのは地元の市民でした。まさに市のシンボルである福山城の築城400年記念事業は、市を挙げての一大事業であり、全国唯一といわれる鉄板張りが施された天守の復元や、イベントの開催、観光プロモーションなどにより、福山城をはじめ、市全体の歴史や文化資源の価値を再認識し、磨き上げ、その魅力を市の内外に発信すべく取組を進めてこられています。とりわけ、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により落ち込んだ観光需要の回復に向けて、この事業は福山市のみならず、広域的な周遊促進も期待できるものと考えます。
そこで、県としても福山市が実施する福山城築城400年記念事業と連携を取り、広域的な周遊促進を図っていただきたいと考えますが、知事の御所見をお伺いいたします。
- 80:◯答弁(知事) 備後圏域の中核都市であります福山市において実施されている福山城築城400年記念事業につきましては、築城400年を迎える今年8月を中心に様々なイベントが企画されていることから、来年度は特に県内の周遊促進につなげる好機と捉えております。
現在、福山市と連携し、大名などに扮した役者と城内を巡りながら臨場感あふれる演出により、城の歴史や新たな魅力を味わえるナイトツアーの開発などに取り組んでいるところであり、この記念事業と県内各地域で開発してきた新たな観光プロダクトなどを、歴史・文化、食といった特色のあるテーマやストーリーなどで結びつけ、ターゲットに応じた効果的な手法で情報発信していくことなどによりまして、広域的な周遊促進を図ってまいりたいと考えております。
- 81:◯要望(三好委員) 大変前向きな御答弁をいただきましてありがとうございます。県としてもしっかりと一緒に取り組んでいただきたいと思います。ここに、まちを守り、歴史をつなぐというキャッチフレーズが書いてあります。まさに歴史を見詰めて未来に誇りを持つ、歴史の威力だと思います。お城と近代映画のバットマン、本当にいい、楽しいマッチングだと思います。こうしたことをしっかり県も一緒に取り組んでいただくとともに、インバウンド需要はすぐには期待できませんけれども、国内の観光需要をしっかりとこの広島県に呼び込んでいく、その起爆剤として、福山城築城400年記念事業を県として、ぜひとも御支援いただきますようお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。御清聴ありがとうございました。
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